
はじめに
2025年、日本のエンタメ界で異色のニュースが重なりました。
実業家の堀江貴文氏が、日本コロムビアから演歌歌手として正式にデビューし、デビュー曲の発売と並行してイベント出演や店舗コラボを展開しました。デビュー曲のタイトルは「チョメチョメ」。発売日は2025年1月29日です!なんという大胆な男でしょう!これにはいくらなんでもシビレます!
この動きが単なる話題先行にとどまらないことは、その後の露出で裏づけられました。レーベルの公式告知では、発売直後から関東圏を中心に精力的にトーク&ミニライブ形式の記念イベントが組まれたことが明示されています。
また、春には東京ドームで行われたRIZINの大型イベントで同曲が披露され、格闘技会場という異例のステージで演歌を響かせるという対比自体が、プロジェクトの企図する話題化と拡散の仕方を象徴しています。
夏には第2弾としてキャバクラ人生が告知され、六本木の高級キャバクラ club UNJOUR TOKYO (アンジュール)でリリース直前記念イベントが開催されました。店舗側や配信プラットフォームの公表情報にも、開催日や会場が具体に確認できるので是非見に行ってほしいです。
さらに本人のnoteでは、シャンパンを入れた顧客の個室で歌うという店舗内演出を実施した旨が語られており、接客現場での体験型プロモーションを組み込む方針がとてもユニークです。
彼のデビューに至る背景と初動の設計を、ワクワクしながら検証していきたい。

第1章
演歌デビューの背景
音楽活動の伏線
堀江貴文氏が演歌歌手として名乗りを上げたのは2024年11月のこと。
そこに至るまでに音楽への関心や経験が全くなかったわけではなかったそうです。報道によれば、2010年にニコニコ動画が制作した舞台ミュージカルに出演した際、本格的にボイストレーニングを開始。当時、GLAYのTERUさんに「ボイストレーナーを紹介してほしい」と直接依頼し、多くの著名アーティストが通う専門の指導者を紹介してもらったという。この出来事は、ビジネス一筋と思われがちな彼のキャリアにおいて、音楽活動の土台となる重要な伏線だったことがわかります。
10年以上にわたるボイトレの積み重ねは、趣味や余技の範疇を超えた継続的な投資といえましょう。本人も折に触れて「発声法はしっかり練習している」と語っていて、デビュー時に突然歌手へ転身したのではなく、下地があっての挑戦だったことがうかがえます。
演歌デビュー発表と狙い
2024年11月、堀江氏は演歌歌手デビューを正式に発表し、同時に日本コロムビアと契約しました。日本コロムビアは長い歴史を持つ老舗レーベルであり、演歌分野においても多数の実績を誇ります。彼のプロジェクトにこのレーベルが関与している点は、単なる思いつきの延長ではなく、音楽業界に足場を築く真剣さの表れと言っても過言ではないのではないでしょうか。
さらに堀江氏自身は、デビューの際に「レコード大賞新人賞を狙う」と公言しました。
大胆な発言ですが、彼ならやりそうですね。一般的に、実業家やインフルエンサーが歌手活動を始める場合は話題作りや単発企画に終わるケースが多い中、彼は最初から業界の正統的な評価軸を視野に入れており、単なる余興ではないことを強調した形と言えましょう。
デビューの意義
ところで、演歌というジャンルは長らく中高年層を中心に支持されてきた経緯があり、どちらかというと若年層には馴染みが薄いジャンルという印象です。加えてCD売上やカラオケ需要も減少傾向にあるのは言わずもがな。そんなジャンルの中にSNSやYouTubeを駆使した話題性抜群の堀江氏が参入することは、演歌界に新しい光を当てる可能性を秘めていると言えましょう。思い切ったものです。しかも彼は、単に歌うだけでなく、キャバクラや大型イベントなど「場」を巻き込んで演出するスタイルを取りました。この発想自体が、従来の演歌歌手とは一線を画している。流石です。
こうした背景を踏まえると、堀江氏の演歌デビューは、演歌界における従来の常識を揺さぶり、業界の枠組みを超えたエンターテインメントとして企図されたものであることがわかります。
ワクワクしますね!

第2章
デビュー曲「チョメチョメ」
発売と制作陣
堀江貴文氏の演歌デビュー作「チョメチョメ」は、2025年1月29日に日本コロムビアからリリースされた。作詞は小林元、作曲・編曲はオーイシカズヒーローと大野ヒロという布陣。オーイシ氏はアニメソングやポップスの分野で高い実績を持ち、大野氏は演歌の枠を超えた幅広いアレンジで知られています。こうした異分野の人材を揃えたことは、堀江氏のデビュー作が従来の演歌にとどまらないことを意識していた証拠といえましょう。
楽曲テーマと歌詞の特徴
「チョメチョメ」のテーマは、日々疲れたサラリーマンが酒席で鬱憤を晴らすという痛飲讃歌です。昭和演歌に通じる「労働者の日常」と「酒」というモチーフを軸にしつつ、どこかコミカルで親しみやすい言葉を選んでいるのです。歌詞の中には、哀愁よりも明るい諧謔味があり、演歌を知らない若年層でも口ずさみやすい軽快さが仕込まれていると感じました!
記念イベントと初期プロモーション
発売を記念して、2025年3月12日に東京タワーの複合施設「RED° TOKYO TOWER SKY STADIUM」でトーク&ミニライブが行われました。これは日本コロムビアが公式に告知していたもので、単なる配信やオンラインPRにとどまらず、観客と直接触れ合うリアルイベントを重視した姿勢が見えます。堀江氏は自ら楽曲制作の経緯を語り、歌声を披露しました!
RIZIN東京ドームでの異例の歌唱
さらに驚きを呼んだのは、2025年5月4日に東京ドームで開催された格闘技イベント「RIZIN 男祭り」での歌唱です。約4万人の観客を前に、金色のジャケット姿で「チョメチョメ」を披露しました。演歌歌手が総合格闘技イベントのリング上で歌うという組み合わせは異例であり、SNSでも賛否両論が巻き起こりました。
「下手すぎて聞いていられない」と辛辣に評する声もあれば、「東京ドームで歌えるだけですごい」「この場で演歌を響かせるインパクトは大きい」と評価する声もありました。堀江氏本人は「東京ドームで歌えたこと自体が良かった」と満足気に振り返っていて、イベントの雰囲気そのものがプロモーションの一環となりました。
初期段階の意味合い
「チョメチョメ」の展開は、デビュー時から「話題性」と「本格的挑戦」を両立させようとする戦略が見て取れますね。演歌らしい題材を取り上げながらも、アーティスト人材の選定や披露の場は従来とは一線を画しています。とりわけRIZINのリングという異分野の舞台で演歌を歌う演出は、世間の注目を集め、賛否を含めて拡散されること自体が目的だったともいえましょう。流石です!

第3章
第2弾シングル「キャバクラ人生」
リリースとコラボレーション
堀江貴文氏はデビュー曲「チョメチョメ」に続き、2025年8月20日に第2弾シングル「キャバクラ人生」をリリースしました。この楽曲は、教育事業で知られる武田塾創業者・林尚弘とのデュエット曲として制作されました。林氏はYouTube番組『令和の虎』の主宰者としても知られ、堀江氏と同じく実業家でありながらエンタメ領域へ積極的に関わっている人物です。実業家同士のコラボという点でも、この企画は注目を集めました。
六本木「アンジュール東京」でのリリースイベント
新曲発表の舞台として選ばれたのは、六本木に2025年5月にオープンした高級キャバクラ「club UNJOUR TOKYO(アンジュール東京)」。8月12日には、リリース直前イベント「ホリエモンwith林尚弘 Special Night」が開催されました。
当日は店内のVIPルームやシャンパンオーダーを活用した演出が行われ、会場は華やかな雰囲気に包まれました。堀江氏本人はnoteで「シャンパンを入れてくれたお客様の個室で歌唱するサービスを実施した」と述べていて、音楽リリースをキャバクラ文化と直結させる体験型プロモーションが試みられたことがわかります。これは従来の演歌業界には存在しなかった発想であり、六本木という土地柄とも相まって大きな話題を呼びました。
店舗の概要と選ばれた理由
アンジュール東京は、港区六本木7丁目に位置するニュークラブ業態の店舗で、総面積300坪以上、VIP個室を15室備える六本木最大級の規模を誇ります。内装はラグジュアリーブランドのテイストを随所に取り入れ、接待や豪遊を目的とする富裕層が集まる場として設計されています。
堀江氏のイベントがここで行われた背景には、演歌とナイトカルチャーを結びつける企画としての象徴性があったと考えられますね。一般的な演歌のリリースイベントはホールやショッピングモールで行われることが多い中、彼はあえてキャバクラという空間を選びました。その選択自体が「型破り」な戦略であり、従来の演歌ファン層ではなく、新しい聴衆へのアプローチを意図していたといえましょう。
楽曲の構成とテーマ
「キャバクラ人生」は、夜の街で繰り広げられる人間模様をテーマにした楽曲です。シャンパンコールや豪華な演出を盛り込んだ世界観が歌詞や曲調に反映されていて、従来の哀愁演歌に比べて明るく賑やかな仕上がりになっていると感じました。収録シングルには、カップリングとして「シャンパンコールの歌(ゾス飲み)」や、デビュー曲「チョメチョメ」のリミックスバージョンも含まれており、夜の飲食文化に寄り添ったラインナップといえましょう。
プロジェクトの方向性
第2弾シングルを六本木のキャバクラで発表したことは、堀江氏の演歌プロジェクトが「単なる歌手活動」ではなく「文化と空間を巻き込んだ仕掛け」であることを明確にしたと思います。演歌を夜の遊興文化と直接的に結びつける試みは異例であり、今後の活動が全国の歓楽街やイベントに展開される可能性を示唆しています。これからどんどん広がりを見せてくれそうですね!

まとめ
堀江貴文(ホリエモン)の演歌プロジェクトは、2010年の音楽活動の下地を経て、2024年11月に日本コロムビアから正式に演歌歌手デビューを発表したことから始まりました。デビュー曲「チョメチョメ」は2025年1月にリリースされ、発売記念イベントやRIZIN東京ドームでの歌唱を通じて大きな話題を呼び、賛否両論を巻き起こしました。その後、第2弾シングル「キャバクラ人生」では林尚弘とのデュエットや六本木「アンジュール東京」でのリリースイベントを行い、VIPルームでの歌唱という前例のないプロモーションを展開。演歌とキャバクラという異色の組み合わせによって、従来の演歌イメージを刷新する挑戦が始まりました!キャバクラブームに相まってこのタイミングの時流に乗るのはさすがホリエモンですね!