六本木のキャバでリッチだけど雑な男に、どう向き合う?

六本木のキャバでリッチだけど雑な男に、どう向き合う?

その「リッチなお客」に、大切にされていますか?

高級キャバ、高級クラブやラウンジで働いていると、リッチなお客と遭遇するはずです。財布の中身は豊かで、店では誰よりも豪快。プレゼントも高価。飲食代金も高額。ブラックカード!現金の束!
しかし、対応は「雑」。横柄な態度…明らかに荒くれな感じ…。不良?

テキーラを無理に飲ませようとするノリ、強引な誘い文句の日もある。
そんな彼らと過ごす時間に、どこか心が置いてきぼりになる瞬間を感じている女性がいるという…。

「お金があるから」「ステータスがあるから」と、自分を納得させて接客をしている女性もいるそうです。そんな中で少しずつ感じていく「違和感」。「場違い」?ときおり自問自答する自分。

今回は、「リッチだけど雑な男」と向き合う接客中のリアルを掘り下げながら、「扱われ方」に敏感になることの大切さ、そして「何を選ぶか」で人生がどう変わるのかを一緒に考えていきます。

貴女は、お客からどんな接し方を望んでいますか?

お金はあるけど、なんか雑──そんなお客、いますよね

六本木のキャバで働いている助成によると、よくこんなお客と出会うそうです。

「お金はある。でも、紳士ではない。」

最初の印象は、悪くなかった。スーツも時計も高級品。会計も気前よく払ってくれる。とにかく「リッチ」。

話してみると、会話は軽い。こちらが話している最中にスマホをいじることもある。
アフターでは「とりあえずテキーラ飲もう」とパリピなノリ。これが水商売なのか…

とにかく酒を飲ませればいいと思っている。

贅沢させればいい、ブランドバッグを渡せば喜ぶだろうと思っているかもしれない。

「お金はある」けど「富裕層ぽくない」。
「すごい人」だと聞いているんだけど、到底「すごい人とは」思えない。

そんな違和感を抱いたことがあるなら、それはあなたの感性が正常な証拠だと思います。

紳士かどうかは、収入とは関係がない

「お金がある=余裕がある=紳士的」
そんなイメージを持っていませんか?

でも、水商売をやってみてわかったのは、まったく逆のケースが珍しくないということ。むしろ、ある程度の収入を持った男性ほど、傲慢になったり、相手を試すような雑な振る舞いをするのをみてきました。指名をもらっていた子が、帰りに泣いてた…。

たとえばこんなお客

  • オレさま的な態度
  • ときどき電話で怒鳴っている
  • いかにも不良
  • 女の子には優しいけど連れの部下がビクビクしている

たまに「超上から目線」なときがある。

お金を払っている自分に対して、相手は楽しませるのが当然。キャストや女性の気遣いは「サービス」だと無意識に思っている。だから、人としての配慮を忘れてしまうのかもしれません。

一方で、そこまで裕福でなくても、誰に対しても丁寧で、気配りを忘れないお客もいます。お酒をすすめるときに「大丈夫?」と確認してくれる。LINEでも「おつかれさま、無理しないでね」と一言添えてくれる。

こうした振る舞いは、「人間性」の違い。

「お金より人柄」だと痛感する瞬間があります。

なぜ「ちょい悪」な男は魅力的に感じるのか

見た目はちょっとワルそう。声も低めで落ち着いていて、スーツは着ていてもどこかラフ。指先にはリング、話し方はぶっきらぼう。でも、なぜか惹かれてしまう──。

そんな「ちょい悪」なお客、いますよね。

彼らの魅力は、「自信」と「ミステリアスさ」かもしれません。何を考えているかわからない、でも気になる。その「わからなさ」が、女性の中の探究心や承認欲求を刺激するそうですよ。

水商売の現場でも、意外なほどこうした男性がモテます。

  • 寡黙、会話が短くても圧倒的な存在感がある
  • あえて名前を呼ばずに、「お前さ」と雑に呼ぶ
  • 普段は冷たい態度なのに、なぜかときおり優しい態度

これは「優しさ」ではなく「オトナの余裕」として受け取られてしまうから。

女性は「自分にだけは優しくしてくれるんじゃないか」と期待してしまう。すると、ちょっと冷たい言動も「特別扱いの演出」として錯覚してしまう。普段は硬派…
それが、「モテ」につながるのです。

冷たい態度や雑な対応が、「個性」や「男らしさ」と混同してしまっている女性は、心がゆらされるわけです。

もしも、貴女が、言われてみれば思い当たるフシがある…と感じたら、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか?

その場所は、貴女が働く環境ではないかもしれません。
それとも「軽く扱われること」に心地よさを感じてしまっているかもしれませんね。

「テキーラ飲め!」を勧めるお客

もし、貴女が営業中や、アフター等でも、「テキーラ大会」をよく見かける光景だと感じていて、それが楽しいなら結果オーライでしょう!一方で何か「実はテキーラ大会」は嫌だと感じているのなら、立ち止まって冷静になってもいいかもしれません。

「じゃあ、そろそろテキーラいこうか」
「テキーラ飲め!」
「ゲームで負けたらテキーラかけつけ3杯!」

お酒が強いなら楽しいかもしれませんが、弱いと、二日酔いで次の日が潰れます。やるべきことができなくなってしまうのです。貴女はどう感じますか?

テキーラ大会は、一見すると盛り上がっています。しかし、そこには「支配欲」や「優位性の確認」が隠れていることがあるのです。

お酒を飲ませようとする場合、ケースバイケースですが、相手の状態をコントロールしやすくなるから…という場合があります。たとえば酔わせれば判断力が鈍る。遠慮が消える。言い返さなくなる。本音を聞ける。理性が甘くなる。本能的になる。ガードがゆるむ。つまり「主導権」が手に入る確率を高めるということ。

水商売の接客中や、アフター中では特に、「ホステスやキャストをどこまで酔わせられるか」を試すようなお客も存在することは確かです。それを「遊びの一環」だと誤解している人もいれば、単に自分の価値をアピールする手段として使っている人もいます。もちろん純粋に楽しいからというのもあるでしょう。

たとえば、こんなお客もいます。

  • 俺の奢りで飲ませてやってる
  • この場は俺が仕切っている
  • お前は俺に合わせればいい

そんな心理が隠れているかもしれません。──それが「テキーラ飲め」という一言かもしれません。

もちろん、本当に楽しく飲みたいだけのお客もいます。そこには悪意はないはずです。しかし最も重要なことは「貴女が無理していないかどうか」です。

「飲まないと冷めるかな」
「断ったら嫌われるかも」
「気まずくなるのがイヤで、つい笑って飲んでしまった」

その一杯が、あなたの心に違和感を残すなら、それは無理をしているサインです。

キャバクラやクラブなど、水商売はたしかに「お酒」ありきの仕事です。

ですが、お酒があまり強くない人だと大変です。

無理してテキーラを飲んで、次の日がぶっ潰れているのなら要注意です。

美人なのに雑に扱われるタイプの共通点

不思議に思ったことはありませんか?

「こんなに美人なのに、なぜあんな雑な男と付き合っているんだろう」
「なぜ彼女は、あんなにも軽く扱われてしまうのか」

実はこれ、水商売の現場でもよく見かけることがあります。
容姿端麗、立ち振る舞いも上品で、多くの男性にモテるはずの女性が、なぜか「本命扱い」されない。むしろ、都合よく扱われたり、振り回されたりする──

この背景には、「大切にされることに慣れていない」、「みんなから人気の男性に興味をもってしまう」「みんなからモテている男性が私にだけ振り向いてくれている」など…無意識の傾向がある場合があります。

そして

  • 過去の恋愛で我慢することで、関係をつなぎとめることができると信じている
  • 自分の希望を後回しにすることで、彼が喜んでくれる
  • 尽くさないと愛されないのでは?という強迫観念をもっている
  • みんな私に気を使ってくるのに、この人だけは私に遠慮しないでフラットに接してくれる

こうした思考パターンが身についていると、男性側が多少雑でも「まあ、このくらいは普通」と受け入れてしまう。

もしくは、少し優しくされただけで「こんなにしてくれるなんて」と感動してしまうことすらある。

一方で
「自分の価値を外見で測られることに慣れてしまっている」という問題もあります。

自分が美人であるがゆえに、「私は大切にされる」「私のことを一番に思ってくれる」「この人は私に雑な対応だけど愛してくれている」と思う。すると、敬意を払われるべき場面で軽視されても、許してしまう。これは大盤振る舞いしていることなのです。つまり貴女が貴女自身を大安売りしているのと同様なのです。

これは、大きなリスクです。

大切なのは、「美しさ」を持っているからこそ、「雑な扱いを受け入れない」という絶対の意識を持つことです。

その意識を持っていないと、今後の人生が大変になります。

だから、そのお客がどんなにお金をもっているからといって、それとこれとは全くの別物です。

つまり雑な愛に慣れてしまったら、本物を見失う

最初はちょっとした違和感だったはずなんです。

  • 私だけがそう思うのかしら…連絡が遅い。
  • なんだか扱いが適当に感じる…私の気のせいかしら。
  • 私との2人だけの記念日を忘れられた…仕事で忙しいから仕方がないのかもしれない。

約束をすっぽかされても、「忙しいから仕方ないか」と自分を納得させたり…。高級なディナーに連れて行ってもらっても、言葉ひとつが雑だったり、こちらの気持ちに寄り添わない態度が目立つんだけど、一緒にいることには変わりはないと感じて…

違和感を感じるものの、気づいたら、「雑な対応」に慣れてしまっている。

水商売の世界では、お金や華やかさに目がくらんで、「本質」を見失ってしまうことがあります。

  • ブランドバッグをくれるから
  • 高いワインを開けてくれるから
  • 周囲に自慢できるステータスだから

そんな「見た目の価値」が積み重なると、「雑に扱われている自分」に麻痺していく。そして気づいた頃には、「ちゃんと向き合ってくれる人」の言葉が、うまく響かなくなってしまうのです。

  • 本当に大切にしてくれているのなら丁寧です。
  • 本当の愛は、丁寧です。
  • 本当の紳士は丁寧です。

たとえば
LINEの一文に、声のトーンに、待ってくれる姿勢に、思いやりが含まれているものです。

雑な対応に慣れるということは、自分の基準を下げることに繋がります。そして、それは「本物の愛に気づけなくなる」というリスクもあります。

どんなに高価なものをもらっても、「大切にされていない」と感じる瞬間があるなら、その感覚を無視しないでください。

本物は、静かに、誠実に、貴女を包み込みます。
それを選ぶことは、貴女にはたやすいはずです。

選ぶのは、財布か人間性か?

お金を持っている人は、魅力的に感じるはずです。そして、本当に魅力的な人かもしれません。
時間も空間も、連れて行ってくれる場所も、すべてが「非日常」。

普段では味わえない世界を体験できる。
一度それを知ってしまうと、もう戻れない──そう感じてしまうのも自然なことでしょう。

けれど、何度も言いますが

雑な対応をされていても、離れられないとしたら、それは精神的な「依存」に近い状態です。

水商売の世界では、毎晩のように「選択」が迫られます。

この人と時間を過ごすか。
この言葉を飲み込むか。
この誘いを断るか。
そして、その選択の積み重ねが、数ヶ月後、数年後の「自分自身」をつくっていくのです。

財布を選ぶのか。
人間性を選ぶのか。

どちらが正解とは言いません。
ただ、どちらを選んだとしても、あなた自身が「納得しているかどうか」が何より大切です。

もし今、心のどこかで「これは違う」と感じているなら、それは「あなたの感性が健やかに働いている証」です。

どう対応されているか、どう愛されるか、それは人生の質を決めます。

まとめ
本当の「リッチ」とは、何を持っている人か

水商売の世界には、多くの「リッチな男性」が訪れます。
しかし、その中には「雑さ」という名の不器用さや傲慢さを隠し持っている人もいます。

お金は魅力です。
でも、それだけでは決定的ではありません。
人として丁寧であること、心を尊重してくれること──それがあって初めて、真の「穏やかさ」「豊かさ」「和やかさ」が実現するはずです。

貴女が、どんな言葉を受け入れるか。
どんな扱われ方を当たり前とするか。
そのひとつひとつの選択が、あなたの生き方をつくっていきます。

つまり、何を言いたいのかというと、水商売をやっているうちに、貴女の基準を下げないでください。ということです。

本当に豊かな人は、相手の心にちゃんと手間をかける人です。

「リッチだけど雑な男」…。こういう人に惹かれるようになったら、一度立ち止まって冷静になってみるのもいいでしょう!本来の貴女自身の価値観、基準を、誰よりも貴女自身が知っています。

水商売をやるなら、貴女は客層の良いお店で働くべきです。これ一択です!