
同じナイトワーク(夜の水商売)でも、キャバクラと高級クラブでは「お客の来店動機」「お客のお金の使い方」「働いている女性の傾向」がはっきり分かれます。キャバクラはどちらかというと、ノリの良さや、盛り上がりを楽しむ傾向が強いことは確かです。一方で高級クラブは、どちらかというと落ち着いた会話や信頼関係、それぞれの店の格式に根ざしたジェントルマン思考を重視するお客が中心です。
この記事では、キャバクラと高級クラブの、それぞれを好む客層の違いをわかりやすく解説し、働く女性が「どちらに向いているか」「どんな準備が必要か」を判断できる情報を集めました。なお、それぞれの店舗は、価格帯や方針が微妙に異なり、高級クラブであるのにキャバに近い経営方針を取っていたり、キャバなのに高級クラブに近い経営方針を取っているケースもあります。ここでは典型的な傾向に絞って説明したいと思います。
キャバクラ好きのお客の特徴
キャバクラを好むお客の傾向は、基本的に「敷居や格式にこだわらず」「その場のノリの良さ」「お店のルールが堅苦しくなく」などを最優先にしていることが多いです。高級クラブのような「ドレスコード」がなく、比較的服装はラフでカジュアルであろうと自由です。仕事帰りに同僚と軽く立ち寄ったり、どちらかというと気軽さとノリの良い流れでお店に向かうことのできることが魅力です。ノリでシャンパンをあけたり、かしこまった雰囲気のない経営方針が好まれ、それでいて高級キャバの場合は、その高額な飲食代金に見合ったスタッフの対応力もお客が重視する点です。女性(キャスト)に対して「すぐに打ち解けられる」「リアクションが大きい」「気を遣わずに笑わせてくれる」といった接客を期待するお客が多いことは確かです。
また、キャバクラ好きのお客は比較的若い層や、夜のお店で遊び慣れていないサラリーマン層も多く、一般的なキャバでの支払い額は一晩数万円程度に収まることが多いです。大盤振る舞いをするよりも、「楽しく飲んで明日への活力にする」といったスタンスが中心と言えそうです。お酒の席での軽いボディタッチや冗談も通じやすく、女性にとっては盛り上げ力を発揮しやすい場である反面、礼儀や上品さを求められることは少なく、ラフな接客が好まれます。
余談ですが、高級キャバになると、女性の美人度が一気に上昇するため、お客の心理として自然にお店に対する敷居の高さのようなものを感じます。また美人度が高いお店は高級キャバ・高級ニュークラブとよばれ、一般的なサラリーマンの収入では飲みに行くことは難しいでしょう。
高級クラブ好きのお客の特徴
高級クラブを選ぶお客の傾向は、「安心感」「信頼関係」「格式」を重視する傾向が強いことがわかっています。彼らは単なる一夜の盛り上がりではなく、長期的に通える、自分の時間を過ごすにふさわしい「上質なホームグラウンド」を求めています。そのため、無意識でありながら、そこで働く接する女性には「落ち着いた雰囲気」「知性や品格」「人柄の安定感」。そして「問題を抱えていない人」や「邪な人ではない誠実性をもった人」との交流を意識しています。だからといって会話の内容が堅苦しいビジネス系や社会情勢などのジャンルが求められるわけではありませんが、ここぞというときに、これらの知識が役立つ瞬間があることは確かです。つまり社会情勢、ビジネス、趣味など幅広い話題を自然にこなせることもナンバークラスの女性には重要です。
客層は経営者や医師、弁護士、大手企業の役員など、社会的地位や経済力を持つ人が多く、一晩に数百万円以上を支払うことも珍しくありません。お金の使い方に派手さは少なく、むしろ「品を保ちながら気持ちよく過ごしたい」という意識が強いのが特徴です。また、高級クラブという空間自体がステータスの一部であり、「通っている自分」を周囲に誇れる場でもあります。
同じ業態に見えて上品さでは高級クラブに軍配が上がる理由
キャバクラと高級クラブは、どちらも女性が接客し、お酒を楽しむという点では同じ「夜の飲食業」に分類されます。しかし実際には、求められる接客スタイルや空間演出の方向性が大きく異なります。
キャバクラは派手な盛り上がり重視と言える側面があり、お客のテンションが高くノリの良い場合、柔軟にノリの良い対応が歓迎されます。どちらかと言えば、お客が気軽に立ち寄れるため、声の大きさやノリで楽しませる雰囲気が優先され、多少ラフな立ち振る舞いでも成立します。
これに対し、高級クラブは、どちらかというと「静かに洗練された空間」というのが定着していますが、近年では「キャバクラ化」している高級クラブもあります。どちらも控えめながらも一人ひとりを大切に接する接客が求められることは確かです。グラスの持ち方、座る姿勢、会話の内容の選び方に至るまで「所作の美しさ」が、仕事の成績アップにつながるため、上品さが自然と前面に出やすいのです。
さらに、来店する客層も上品さの違いを生みます。高級クラブには地位や立場を持つ人が多く、女性に対しても礼儀や気遣いを求めるため、結果として「クラブ=上品」という印象が強まります。つまり同じ水商売でも、客層と接客スタイルの掛け算によって、高級クラブはキャバクラより一段上の上質なイメージを保ち続けているのです。
手っ取り早くノリで稼ぐぜ!はキャバクラである理由
キャバクラは、即効性のある稼ぎ方を求める女性にとって適した環境です。なぜなら、キャバクラのお客は「盛り上がり」や「その場のノリ」を楽しみたくて来店しているため、女性がテンションを合わせればすぐに盛り上がり、ドリンクやボトルが出やすいからというのはあります。派手なリアクションや、軽い冗談、フレンドリーな距離感が武器になり、短時間で成果につながることが多いわけです。
また、キャバクラはイベントや指名合戦など「競争要素」を多く取り入れている店舗があり、売上を上げるための仕組み(ポイント制)も明確な基準として整えられています。LINE、SNSを通じてお客を動かすことが奨励されるため、短期間で結果を出す女性が多いことも特徴の1つです。
一方で、高級クラブは、来店する富裕層の多くが、上場企業勤めだったり、社会的に注目されるカリスマオーナーだったりするため、自然に信頼を積み重ねるビジネスモデルになっていきました。そのため長期戦が前提となることは確かです。初対面で一気に盛り上がり、大きな売上につながるケースは少なく、地道に関係を築く必要があります。だからこそ「短期間で稼ぎたい」「ノリと勢いで売上を作りたい」という女性にとっては、キャバクラが圧倒的に効率のよい業態となるのです。
実は体育会系が、高級クラブで働くのに向いている理由
高級クラブで長く活躍する女性の中には、意外にも体育会系出身者が多く見られます。華やかな世界と体育会系は一見結びつかないように思えますが、実は共通点が多く、高級クラブの仕事に適応しやすいのです。
第一に、体育会系の女性は礼儀や上下関係に慣れています。先輩・後輩の関係性や挨拶の徹底、細かい気配りなどは、高級クラブの厳格な序列やマナーに直結するため、大きな強みになります。次に、忍耐力と継続力です。高級クラブではすぐに成果が出ないことも多く、信頼関係を築くには粘り強さが必要ですが、体育会系は努力を積み重ねる習慣が身についている傾向が高いと思いませんか?そのため、途中で投げ出さず続けられる人が多いと思います。
さらに、体育会系で鍛えられてきた人が持つ根性の性質として「チームのために場合によっては一歩引いて支える力」が発揮されます。たとえ自分の評価にならなくても、お店全体のために自分を抑えながら全体に貢献していく理解力も持ち合わせています。接客中の空気を読む力や、自分より相手を立てる姿勢を自然に発揮できるわけです。これは、社長や役員クラスを相手にする高級クラブではスタンダードなものです。
つまり、体育会系の女性は「礼儀・忍耐・協調」という三拍子を兼ね備えており、結果的に高級クラブでの活躍に直結しやすいのです。
水商売に染まりたければキャバクラで働くことをオススメする理由
キャバクラは水商売の「入口」として多くの女性が選ぶ業態と言えそうです。その理由は、仕事のスタイルが直感的でわかりやすく、水商売の基本的な空気感を早く体験できるからです。お客との距離感も近く、ノリや愛嬌を武器にできるため、「水商売らしい接客」を実践する機会が豊富にあります。
そして、「色恋営業」の良し悪しを経験できるのもメリットの1つです。
キャバクラは比較的シフトの自由度が高いことで知られています。そのため短期集中で稼ぐことも可能です。営業LINEやSNSの活用など、来客のための手段も拡大しています。また数字で成果が見えやすいのも特徴です。水商売に特有の「夜型生活」「営業の習慣」「競争意識」を体感しやすいため、本格的に夜の仕事を学びたい人には最適な環境だといえます。
一方で高級クラブは、染まるというより「馴染む」ことが重要です。キャバクラのように派手で直接的な水商売文化に浸かるのではなく、クラブ独自の礼儀作法や長期的な関係構築が中心になります。したがって、「水商売の空気に思い切り飛び込みたい」という女性には、キャバクラが最もわかりやすく、入り口としてオススメなのです。
ちなみに、「クラブ独自の礼儀作法や長期的な関係構築が中心」と伝えましたが、厳密に言えば、これらの実践が「正統派の富裕層」にウケが良いから他なりません。つまりこれらの実践は、富裕層の目線や富裕層が見る景色の共有に繋がり、自身を高めることに繋がるわけです。
六本木エージェントは、高級クラブ推しですね!
けど、近年では「高級キャバ」への紹介も多くなりました。
どちらも、良い部分があるので、貴女にしっかり説明をして、最適な場所をご提案したいと思っています。
まとめ
キャバクラと高級クラブは、同じ水商売の枠に入れられがちですが、実際には「求めるお客の層」「接客スタイル」「稼ぎ方」に大きな違いがあります。キャバクラはノリとスピード感を重視し、短期間で結果を出したい女性や水商売の雰囲気にすぐ慣れたい人に向いています。一方、高級クラブは格式や信頼関係を大切にする空間で、礼儀や忍耐力、知的な会話力を活かせる女性が長期的に活躍しやすい舞台です。
働く側にとって重要なのは、「自分がどんな接客をしたいか」「どんなお客と関わりたいか」を見極めることが大切です。勢いや刺激を楽しむならキャバクラ、落ち着いた信頼関係を築きたいなら高級クラブ。どちらを選んでも経験は無駄にはならず、それぞれの世界で得た学びは必ず次のキャリアに生きていきます。
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